何もなかったみたいに
2007年3月2日 恋愛
土曜日に手術をして、月曜日には、
何事もなかったかのように仕事をした。
妊娠する前、
あかちゃんがお腹にいるとき、
いなくなった後。
外見は、何一つ変わっていない。
ひとついのちが宿り、
人知れず死んでいったことなど、
誰も知らない。
気づかない。
職場では、今まで通り、話したり、笑ったりしてなきゃいけない。
でも、会社の友達と何を話してたって楽しくなんかなかったし、
笑っても、たぶん目は笑ってなくて、
空っぽの笑いにしかなっていない。自分でそう感じた。
ただ、身体だけは回復に向かっていて、
手術の翌々日には、出血も目に見えて減った。
下腹部痛もほとんどなくなった。
予想していたより、ずっと回復は早かった。
『激しい運動とか、長時間のたち仕事なんかをすると出血が増えるから、
決して無理はしないこと』
そう言われていた。
でも、あたしは、無理やり動いて、走って、無理して。
それで身体がぶっ壊れてくれるなら、
いっそそうしてしまいたいと、そう思っていた。
実際に無茶をしたわけではなかったが、
木曜日、あたしは生理痛みたいな腰痛と下腹部痛に襲われた。
そしてその翌日には、急に出血が増えた。
でも、不安も心配もしなかった。
あかちゃんのいない自分の身体に、たいした関心は持てなかった。
そして手術から一週間が経ち、再び病院へ行った。
Kさんが病院に連れて行ってくれた。
その日は、診察の後、あかちゃんの供養に行こうと決めていた。
何事もなかったかのように仕事をした。
妊娠する前、
あかちゃんがお腹にいるとき、
いなくなった後。
外見は、何一つ変わっていない。
ひとついのちが宿り、
人知れず死んでいったことなど、
誰も知らない。
気づかない。
職場では、今まで通り、話したり、笑ったりしてなきゃいけない。
でも、会社の友達と何を話してたって楽しくなんかなかったし、
笑っても、たぶん目は笑ってなくて、
空っぽの笑いにしかなっていない。自分でそう感じた。
ただ、身体だけは回復に向かっていて、
手術の翌々日には、出血も目に見えて減った。
下腹部痛もほとんどなくなった。
予想していたより、ずっと回復は早かった。
『激しい運動とか、長時間のたち仕事なんかをすると出血が増えるから、
決して無理はしないこと』
そう言われていた。
でも、あたしは、無理やり動いて、走って、無理して。
それで身体がぶっ壊れてくれるなら、
いっそそうしてしまいたいと、そう思っていた。
実際に無茶をしたわけではなかったが、
木曜日、あたしは生理痛みたいな腰痛と下腹部痛に襲われた。
そしてその翌日には、急に出血が増えた。
でも、不安も心配もしなかった。
あかちゃんのいない自分の身体に、たいした関心は持てなかった。
そして手術から一週間が経ち、再び病院へ行った。
Kさんが病院に連れて行ってくれた。
その日は、診察の後、あかちゃんの供養に行こうと決めていた。
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