家に帰れば、ひとりだ。
あたしは、しん、とした部屋で、
泣いてばかりいた。
 
 
あたしが泣くと、
不思議とお腹がズキ、とした。
 
  
ココにいる、っていうのを、すごくはっきり感じることができた。
 
 
 
あかちゃんと、あたし。
孤独。
 
 
Kさんがいてくれたら。
そう思った。
 
 
Kさんは、去年の秋に転職をしていて、今は会社で会うこともできない。

週末、時間を作って会いに来てくれたように、
手術までの一週間、Kさんが会いに来てくれないだろうかと、
あたしは少し期待していた。
 
 
だけど、月曜日に身体を気遣うメールが来て以来、
電話も、メールもなかった。

会いに来てくれることもなかった。
 
 
 
あかちゃんのことなんて、忘れてしまっているのではないだろうか。
どうでも良いと思っているのではないだろうか・・・・・・。 

そう思うと、こちらから連絡をとることは、こわくてできなかった。
 
 
 
やっぱり、ひとりで抱え込むしかない。
あたしは、ただ毎日毎日泣いた。

もう、何が悲しいのか辛いのかわからなくなるくらいに
泣いてばっかりだった。
 
 
水曜日の夜、Kさんからメールが来た。
Kさんのお母さんが脳溢血で倒れた、というものだった。
一命はとりとめたらしいが、意識が戻らないらしい。
 
 
お母さんが倒れたのならば、傍にいてくれなくても仕方ない。
そう思うしかなかった。
 
もしかしたら、土曜の手術の日も、傍にいてくれないかもしれない。
 
でも、わがままは言っちゃいけない。
あたしは、我慢するしかないんだ。
 
 
あかちゃんがお腹にいるのに、
あたしはものすごく孤独だと感じた。

あかちゃんがいるから、ひとりじゃないのに。
ひとりぼっちで居るみたい。

寂しい。
不安で、こわい。

いっそ、すべて一人で抱え込んでしまうと、
そう決めればよかった。

コメント

こはる
こはる
2007年2月8日13:44

深い溜息しか出ませんでした。
なんと声を掛けていいかも分からない。。。
こんな場所では、あなたの手を握ってあげられないけど
辛いね。辛かったね。。。ってまた胸が苦しくなります。

大人の快楽で、泣く子供。
この事は、私自身も考えなければいけない事だと思うし、冷たいようだけど自業自得だと思うしかない。
この辛さを消す方法は無くて、薄める事しか出来ないかもしれないけど、いつか穏やかな時間が来る事を願っています。

オムニア
オムニア
2007年2月9日19:28

**こはるさん**
ありがとうございます。
少しでも共感していただける方がいるのは、
心強いです。
たぶん、おっしゃるとおり、辛さは消えないと思います。
だけど、時間がたつと、だんだん薄れていく。
それはあたしにとって怖いことでもあります。
この悲しさや辛さは、ずっと心に留めておきたい。
自分の反省のためにも。
不思議ですが、そう思います。

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